「キクラゲ三銃士」福島県内生産者ら結成 動画で魅力発信へ

 
撮影に臨む(左から)佐久間さんと竹内さん、安田さん、三留さん=鏡石町

 本県の農業を盛り上げようと、県内でキクラゲの生産に携わる3人が手を組んだ。その名も「キクラゲ三銃士」。動画配信などを通してキクラゲの魅力を伝えるとともに、新規就農者にエールを送る。

 三銃士は、安田悟さん(41)=田村市=と、自動車部品メーカーながらキクラゲ生産にも力を入れる佐久間産業の佐久間一男さん(50)=鏡石町、2人の"師匠"に当たる三留弘法さん(47)=西会津町。今年夏、安田さんを中心に結成した。

 健康に良いとされる一方、ほとんどが輸入品というキクラゲ。国産キクラゲに商機を見いだした安田さんは昨年に「脱サラ」。「キクラゲ生産の第一人者」と仰ぐ三留さんに弟子入りし、今年独立したばかりだ。佐久間さんも会社の新たな取り組みでキクラゲ栽培に挑戦する中、三留さんの指導を受けた。

 現在、座談会の動画制作に励んでいる3人。鏡石町で6日に行われた撮影では、共通の知人で玉川村の地域おこし協力隊竹内千絵さん(37)を司会に、キクラゲのおいしい調理法や自身の就農体験などを打ち解けた雰囲気で語り合った。動画は近く動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する予定。撮影は安田さんと旧知の仲という鎌田宏一さん(41)=田村市=が担当。鎌田さんは三銃士を「活動自体が面白く前向きさに引かれる」と見つめる。

 「失敗して辞めた人も見てきた」という三留さん。それでも「明るい農業をイメージして、この輪に入りたいと思ってもらえる活動をしたい」と願う。佐久間さんは「2人と立場は違うが、一緒にイベントを企画するなど盛り上げていきたい」と力を込める。

 仲間の支えに「常に全力疾走。期待に応えたい」と安田さん。「師匠たちと楽しくやっている姿を伝え、自分のような新規就農者が奮起するきっかけになれば」と語る。

 今後は試食会の開催やマルシェへの出店も視野に活動を広げるという三銃士。情熱を胸に、農業の世界へ切り込む。