福島空港利用...片道「5000円返金」 21年2月から札幌、大阪線

 

 県は来年2月、新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ福島空港の利用回復を図るため、札幌線と大阪線の搭乗客に片道5000円(往復1万円)を返金するキャンペーンを始める。感染症の影響が長引く中、即効性のある取り組みで空路の需要を刺激し、最大2万6000人の搭乗につなげる。

 12月補正予算案に関連経費1億4300万円を計上した。キャンペーンは2カ月間を見込んでおり、具体的な返金方法やマイルを利用した搭乗客への対応など、詳細は今後検討する。

 県は国際チャーター便の運航実績に応じて航空会社に補助金を支払っており、当初予算に1億円を計上していた。しかし、本年度はコロナ禍で国際線の運航実績がなく、見通しも立たないことから、まずは国内定期便の需要促進が必要と判断。12月補正で予算を組み替え、返金キャンペーンの経費を確保する。

 子ども向けに「遊覧飛行」事業

 県はまた、来年2、3月に福島空港発着の1時間の遊覧飛行を6回行い、計約500人の子どもたちに空港を利用してもらう事業も計画している。東日本大震災から丸10年を迎える本県の上空を巡って復興の現状を知ってもらうほか、修学旅行の中止などで飛行機に乗れなかった子どもの搭乗機会を確保し、教育にもつなげる。12月補正予算案に2775万円を盛り込んだ。

 県は「空港の利用は緊急事態宣言の解除後、回復傾向にあるがまだまだ厳しい。コロナ対策を徹底し、安全を確保しながら利用回復を図りたい」(空港交流課)としている。