両陛下、福島赤十字病院職員らねぎらう オンライン視察で懇談

 

 天皇、皇后両陛下は18日、住まいの赤坂御所で、新型コロナウイルスの医療機関での対応状況を聞き取るため福島赤十字病院(福島市)や日赤医療センター(東京都)などをインターネットでつなぎ、視察や懇談をされた。両陛下によるオンラインでの視察は初めて。

 福島赤十字病院は、渡部洋一院長がクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の救護班員として船内活動するなど、新型コロナの感染拡大初期から病院を挙げて活動してきた。陛下からねぎらいの言葉を受けた渡部院長は、感染リスクから患者に寄り添った治療ができない職員の葛藤などを説明。「何度もうなずかれている様子やマスク越しの表情からも寄り添ってくださるようなお気持ちを感じることができた」という。

 陛下は「皆さまの中にも震災の救護に当たられた方もいらっしゃるのではないでしょうか」と震災、原発事故当時の医療従事者の活動にも言及された。渡部院長と渡辺あゆみ看護師長は原発事故後の医療救護活動に当たっており、「職務を全うできて良かった」と伝えた。

 両陛下は福島赤十字病院に先立ち、日赤医療センターの新型コロナ専用病棟などの説明をオンラインで受け、医療従事者と懇談した。

 オンライン視察は秋篠宮ご夫妻が既に行っている。宮内庁によると、両陛下は、国民との直接的な触れ合いを大切にしているが、現場の負担や警備で密になる状況を避けた。