福島県内「スキー場」...コロナ対策徹底 リフト相乗り制限など

 
安全祈願祭に併せて稼働する人工降雪機。スキー場では新型コロナ対策も進む=18日午前、北塩原村・グランデコスノーリゾート

 本格的な冬を前に、県内スキー場でオープンに向けた準備が進んでいる。昨季は雪不足に見舞われた県内スキー場だが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大が影を落とす。近年増えていた外国人観光客(インバウンド)がほぼ見込めない中、各スキー場は徹底したコロナ対策で国内スキー客の取り込みを図る。

 12月1日オープンを目指す北塩原村のグランデコスノーリゾート。現地で18日に安全祈願祭が行われ、関係者がシーズン中の安全などを祈った。ゲレンデでは人工降雪機のデモンストレーションも行われた。

 同スキー場ではコロナの感染拡大が続く中、対策を徹底している。施設やレンタル用品の消毒はもちろん、ゴンドラやリフトではグループ以外での相乗りを避けるよう推奨。リフト待ち中のマスク着用やソーシャルディスタンス確保も呼び掛ける。チケット売り場の混雑を回避のため、リフト券などをインターネットで事前に申し込んだり決済できるオンライン販売や、売り場でのキャッシュレス決済にも力を入れる。

 屋内レストランも座席数を減らして飛沫(ひまつ)防止のアクリル板を設置、メニューもテークアウトを充実させる方針だ。広報の佐藤弘紀さん(30)は「各施設でコロナ対策は万全にしている。広いゲレンデで安心してウインタースポーツを楽しんでほしい」と呼び掛ける。今月上旬に一時積もった雪は消えたが、福島地方気象台によると、来週からは寒気の影響で気温が下がる見通し。「来週からの冷え込みと寒波に期待している。今できることをしっかりやり、準備を進めたい」と話す。

 「『Go To トラベル』は冬こそチャンス」。南会津町で3カ所のスキー場を運営する第三セクターみなみあいづ営業副本部長・企画営業部長の湯田弘信さん(60)は、期待感をにじませる。

 昨季は雪不足で満足な営業ができず売り上げが減少したが、今年は「3密」を避けられる屋外レジャーとして利用者が増えると予測、実際にリフト券の販売も好調だという。コロナ対策にも力を入れており、ホームページで対策の手引を公開しているほか、リフトの乗車は1人までに制限。センターハウスなどでは体温測定カメラによる検温なども行う予定だ。

 今季は町もスキー場で利用できる独自のクーポン券などを発行して営業を後押ししており、湯田さんは「自然と新型コロナを相手にどうなるか不安はあるが、今季こそスキー場を来場者でいっぱいにしたい」と話している。

 降雪の状況などにはよるものの県内スキー場の多くは、今月下旬から12月上旬の営業開始を予定している。