白河・小峰城跡...国史跡拡大 文化審答申、本丸東側追加指定へ

 

 国の文化審議会は20日、白河市の小峰城跡の国史跡範囲を拡大することなどを萩生田光一文部科学相に答申した。追加指定が答申されたのは、小峰城の本丸東側の丘陵頂上の一角に当たる150.74平方メートル。文科省は近く同審議会の答申通りに追加指定する見通し。

 小峰城跡は白河藩主歴代の居城跡として江戸時代、幕府の東北支配の拠点になったとされる。追加指定されるエリアは、1629(寛永6)年ごろに造られた本丸東側丘陵の約180メートルの石垣の内側。石垣はすでに国史跡に指定されている。

 追加指定されるエリアには民家があるが人は住んでおらず、同市は来年度中に民家の所有者に取り壊しを依頼し、更地にした上で土地を買い上げる見通し。民家や樹木で隠れている石垣を見えるようにし、道を整備して観光資源として活用する構想もあるという。

 小峰城の本丸・二の丸部分(12万4114.84平方メートル)は2010年に国指定史跡に指定された。12、14年に石垣や櫓(やぐら)が残る一角が追加指定された。今回の一角が追加指定されれば、小峰城の国史跡として指定されたエリアは計約16万3010平方メートルとなる。同市によると、当時の城郭範囲は約54万平方メートルに及ぶという。

 白河市長「魅力高めたい」

 鈴木和夫白河市長は追加指定の答申を受け、「現在、城内で最大規模を誇った清水門の復元に取り組んでいる。東側丘陵地内では樹木に隠れた長大な石垣を顕在化させ、名城としての魅力を一層高めたい」とコメントした。