天寿全うの古木を供養、弔いの「牡丹焚火」 須賀川牡丹園の風物詩

 
夕闇に幽玄な炎を上げる牡丹焚火=21日午後4時45分、須賀川市・須賀川牡丹園

 須賀川市の初冬の風物詩「牡丹焚火(ぼたんたきび)」は21日、同市の須賀川牡丹園で行われ、関係者らが天寿を全うしたボタンの古木を焼き、供養した。

 市、同市の俳句団体桔槹吟社(きっこうぎんしゃ)、須賀川牡丹園保勝会の主催。「牡丹焚火」は、樹齢を重ねて枯れたボタンや折れた枝をたいて弔う伝統行事で、環境省の「かおり風景百選」に入っている。俳句の冬の季語としても親しまれ、俳句愛好者らが行事の情景を詠む。

 赤々と燃え上がる炎は、落ち着くにつれて青紫色へと移ろい、園内にはほのかに古木の香りが漂った。集まった人たちは静かにその様子に見入り、風情を感じていた。