二本松・さくらの郷など「4団体」選ぶ 豊かなむらづくり顕彰

 

 魅力ある農山漁村づくりに励む県内の営農団体をたたえる本年度「豊かなむらづくり顕彰」(県、福島民友新聞社主催)に企業組合さくらの郷(二本松市)など4団体が選ばれた。さくらの郷は、農家の女性有志による直売所開設から始まった。今では道の駅を運営するなど農家の所得向上や交流人口拡大に貢献していることが評価され、全国表彰に推薦される。

 さくらの郷は、農林水産業を核に生活環境の改善や文化継承など、住みやすい地域づくりを進める団体を対象とした「むらづくり部門」で受賞した。高齢化などで農業の担い手が不足する中、団体が所在する新殿地区の将来を危惧した専業農家の女性有志6人が、2000(平成12)年9月に20平方メートルの小さなパイプハウス直売所を開設したのが始まりだった。

 周囲の関心も高まり、直売所の規模が拡大。04年に公募で「さくらの郷」と命名され、12年に企業組合を設立、13年には道の駅に登録された。近くにある「合戦場のしだれ桜」の効果もあり、直売所の売り上げは増加傾向で地域振興の中核を担っている。

 特色ある直売所運営に向けては、石窯で焼くピザの販売を04年8月から開始した。農産物加工所や漬物加工所を設置したほか、ゴボウとジャガイモを使った「ごんぼコロッケ」などのオリジナル商品も開発。地元産そば粉の手打ち十割そばを提供しながら利用者増につなげた。地域連携や交流を目的としたイベントに加え、子どもたちに伝統の食文化を伝える体験教室も開催するなど、活力ある村づくりに貢献している。

 顕彰ではこのほか、農業の生産性向上や産地形成、担い手育成などを通して地域活性化に貢献している団体を対象とした「農業生産部門」で、JA福島さくら郡山地区湖南夏秋とまと生産部会(郡山市)、生産組合ペルサルーテ(小野町)、JA会津よつば猪苗代稲作部会(猪苗代町)が選ばれた。表彰式は来年1月18日に福島市の杉妻会館で行われる。