二本松の認可保育所、前園長が虐待 11月に退任、県が改善命令

 

 二本松市の認可保育所「すまいるえくぼ」で、園長だった50代女性が園児に虐待行為を繰り返していたことが9日、分かった。県は虐待の事実を確認し、保育所に改善命令を出した。園長は11月に退任したという。

 所管する県は「個別の事案については答えられない」として虐待された子どもの人数や時期を明らかにしていないが、関係者によると、入所していたほとんどの園児が服をつかまれて持ち上げられたり、繰り返し踏みつけられるなどの虐待を受けていたという。

 保育所は0~3歳児を受け入れており、定員33人に対し、21人が入所。保育所は虐待によるけがなどはなかったと説明している。虐待があった後、退園した子どもが数人いたが、「今回の事案(虐待)が原因とは限らない」とした。

 県が二本松市から情報提供を受けて調査し、虐待の事実があったため、11月18日付で保育所に改善命令を出した。命令では、改善に向けた計画書の作成や前園長を保育に関わらせないこと、保護者説明会の開催を求めた。これを受け保育所は説明会を開き、保護者に経緯を説明したという。

 県は11月中旬に虐待の事実を把握していたが、子どもや保護者のプライバシーへの配慮や保育環境の維持を理由に公表を見送っていた。県は「小さな子どもを預かる施設で虐待が発生したことを重く受け止めている。改善計画書を踏まえて指導を施し、再発防止に努める」(子育て支援課)とした。

 県は各市町村に対し、保育所などの適切な運営を促す通知を出した。