「和牛甲子園」上位目指す 磐城農高が初出場、肥育に挑戦

 
和牛甲子園に初挑戦する生徒

 磐城農高は来年1月15日、全国の農業高校が集い和牛の肥育の取り組みや肉質を競う第4回和牛甲子園に初めて出場する。これまで和牛の繁殖を中心としてきた同校にとって肥育は新たな分野への挑戦。上位入賞を目指す生徒たちが和牛の飼育に励んでいる。

 「愛情込め育てる」

 磐城農高で肥育が始まったのは2017(平成29)年度。同年9月の全国和牛能力共進会への出場を目指してきた繁殖用の雌牛「みこい」の卵巣が生まれつき半分しかないことなどが分かったため、肥育牛として育てることにした。

 みこいは食肉として、昨年開かれた公開文化祭「磐農祭」で販売された。最上級A5ランクの評価を受けたみこいの肉は600パックが早々と完売。その盛況ぶりが、肥育に取り組む流れを確かなものにした。

 和牛甲子園への出場は他校の取り組みを学び、肥育技術の向上に生かすことなどが目的。和牛甲子園には、昨年夏に鹿児島県から購入した雌牛「しげき215号」を出品する。

 生徒たちは放課後、肥育飼料を与えたり、畜舎の小まめな掃除などに取り組んでおり、食品流通科2年の生徒たちは「愛情を込めて育てている」と話す。

 11月には県畜産研究所の協力で肉質の診断を行うなどして、さらなる肉質の改良を進めている。

 オンラインで開かれる和牛甲子園は、枝肉の審査と動画による取り組み発表となる。生徒たちは「目標は最優秀賞」と意気込む。