「国道288号」9年9カ月ぶり全線再開通 郡山と双葉結ぶ道路

 

 郡山市と双葉町を結ぶ国道288号が10日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から約9年9カ月ぶりに全線で一般通行が可能となった。政府が同日、原発事故に伴う双葉町の帰還困難区域で、車両の通行を制限していた約4.5キロ区間の通行制限を解除した。

 同区間の通行制限解除により、郡山、三春、田村、大熊、双葉の5市町を通る同国道の総延長約85キロが通行できるようになった。双葉町では東日本大震災・原子力災害伝承館や町産業交流センターが開所するなど復興に向けた新しいまちづくりが進んでおり、交通の利便性向上による交流人口拡大などが期待される。

 今回、通行制限が解除された区間は県道いわき浪江線との接続点から立ち入り規制緩和区域の境まで。町の特定復興再生拠点区域内外を結ぶ主要道路で、県全体の復旧・復興に重要として、関係自治体から制限解除の要望があった。自動車、オートバイ、ミニバイクの通行が可能となった。

 同町の同国道前田坂下ゲートでは10日正午、内閣府原子力被災者生活支援チームの担当者が解除を宣言すると、バリケードが開放され、一般車両や復興関連作業車が行き交った。