福島大・吉永准教授「正しい知識広める」 油脂研究でダブル受賞

 
「脂質のネガティブなイメージを払拭したい」と話す吉永さん

 福島大食農学類准教授の吉永和明さん(36)は油脂産業の発展に貢献したとして、日本油化学会の進歩賞と同学会が出版する国際英文誌「ジャーナル・オブ・オレオ・サイエンス」のベストオーサー賞をダブル受賞した。ダブル受賞は同大初の快挙となった。

 吉永さんは油脂に含まれる栄養素の分子構造を分析する技術を確立。これまで評価できなかった栄養素を確認できるようになった。

 さらに脂質の中の栄養素を比較し、エネルギー変換や体内蓄積がされやすい物質などを確認した。これらの研究は、太りにくい油のデータ取得や、脂質が多く含まれる母乳に近づけた粉ミルクの開発などに役立てることができるという。また、バターの香り成分を分析し、バターを再現した商品開発につながる研究成果を英文誌に掲載した。

 吉永さんは「脂質は三大栄養素の一つ。『脂質=太る』というネガティブなイメージを払拭(ふっしょく)し、正しい知識を広めていきたい」と話す。