福島県、病床使用率25%超え 新型コロナ、1日最多...28人感染

 

 県と福島医大は16日、県内で新たに19人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。うち18人は15日に陽性が判明した。福島赤十字病院(福島市)と郡山市、福島医大が既に発表している10人を含めると15日の感染確認数は28人となり、1日当たりで最多だった10、11の両日の17人を大幅に上回った。県は新型コロナに感染して入院していた80代男性が15日に死亡したとも発表した。入院中の患者の死亡は9人目。

 県内の感染確認数は計659人。15日現在の入院者(予定含む)は125人で確保病床469床に占める使用率が26.7%となり、内堀雅雄知事が「ステージ3」(感染急増)への移行の一つの基準としていた病床使用率25%を超えた。

 このため県は、無症状または軽症で重症化リスクが低いとされる20~30代の若者を中心に、医師の診断を基に医療機関に入院せず、直接、ホテルなどの宿泊療養施設に入所する運用に切り替える。医療機関と調整後、速やかに実施する方針。16日の県感染症対策本部員会議で内堀知事が明らかにした。

 現在は原則入院し、年代や症状などに応じて宿泊療養施設に移っているが、病床使用率が25%を超え、医療機関の負担軽減が必要と判断した。宿泊療養施設に直接、入所する場合、陽性判明後に医師によるエックス線検査などを踏まえ、入院治療が不要と診断されることが条件となる。

 県は若者に限らず、入院後の症状に応じて入院期間を短縮して宿泊療養施設に入所する運用も実施する。入院患者の増加に備えるためで、宿泊療養施設の適切な利用を進める考えだ。

 県は現在、宿泊療養施設として東横イン福島駅西口(福島市)の60室と東横インいわき駅前(いわき市)の100室を確保している。県は入所後も医師の診察や看護師の聞き取りなどで健康状態を把握し、適切な診療につなげるとしている。

 15日に感染が確認された18人の内訳は、福島市の10代未満~80代の男女14人、二本松市の30~60代の男女3人、会津若松市に住む50代の会社員男性1人。福島市に住む10代の会社員男性は感染経路が不明で、ほかの17人は同市でクラスター(感染者集団)が発生したスナックから波及した5人、同市の忘年会参加者から波及した3人など、いずれも県内陽性者との接触があった。新たな感染者のうち残る1人は福島医大の学生で、16日に陽性と判明した。

 県は、15日までに4人が退院したとも発表した。入院(予定含む)125人のうち、重症は3人。9人が宿泊療養中。