福島南高演劇部「人の心に届く演技を」 東北大会へ練習に熱

 
練習に励む部員

 福島南高演劇部は本県代表として、18日から岩手県北上市で開かれる第53回東北地区高校演劇発表会に出場する。1、2年生の部員11人が本番に向けて練習を重ねている。

 部長(2年)は「(コロナ禍で)大会に出場できることに感謝している。県代表として多くの人の心に届く演技をしたい」と力を込める。

 県大会で最優秀賞に輝き、2年連続2度目の東北大会出場を決めた。今回披露する作品「パラダイス・ロスト―つめたくなるまで、だきしめて―」は約1時間の大作。新型コロナの影響で全国大会の舞台に立つことがかなわなかった同校演劇部や東日本大震災を題材にした。

 部員たちは昨年の東北大会で2位に入り、3月の春季全国高校演劇研究大会に出場予定だったが、新型コロナの影響で中止となった経験を持つ。舞台では部員が、震災で友人を亡くすなど、さまざまな喪失に向き合う姿を表現する。

 部長は「震災で大切なものをなくした人やコロナ禍で大会に出場できなかった人など、苦しみをどこにぶつけていいか分からない人に見てほしい」と抱負を語る。

 脚本を書いた西田直人顧問は「悲しみと向き合い、乗り越えてきた部員や見ている観客の気持ちも救われれば」と期待する。

 東北大会は各県の代表2校(開催県は3校)の計13校が出場し、同校は19日にステージに上る。感染防止のため無観客開催となる。