藩主が生活した「奥御殿」分析に成果 二本松城跡の発掘調査

奥御殿の礎石の配置など成果が発表された現地説明会
二本松市教委は17日までに、同市の霞ケ城公園で、国指定史跡「二本松城跡」の第31次発掘調査現地説明会を開いた。三ノ丸上段にあったと伝わる藩主が生活した「奥御殿」の解析につながる成果を紹介した。
今回の調査は、お抱え大工の松田家所蔵の絵図面「御内所屋敷差図」の信ぴょう性と、奥御殿の配置を確認するのが狙い。三ノ丸上段約2600平方メートルのうち約690平方メートルを掘削。
江戸時代とみられる礎石が新たに60基見つかり、トイレの遺構も発見された。また敷地北側の山裾に東西方向に設置された4段の石積みも初めて発見された。
御殿は増改築を繰り返したような形跡がある。ただ礎石はほぼ絵図面通りに配置され、藩主の寝所と見られる場所付近に庭に下りるために置かれた踏み石も見つかった。
市は、奥御殿の建物の配置や規模などの分析につながる成果が得られたとしている。
説明会には市民ら約150人が参加した。
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