コロナで『心の健康度』悪化...5割「不調」 女性ストレス割合高く

 

 連合福島と福島医大は18日、新型コロナウイルスの感染拡大後、不安や精神的な不調を訴える人の割合が約19%増え、全体で50%を超えたとする調査結果を公表した。感染への不安を感じる人が7割を上回ったほか、感染による偏見・差別を気にする人も3割程度いて、長引く感染症で県民の心の健康度が悪化している現状が明らかとなった。

 連合福島に所属する労働者などを対象に10月1日~11月23日にウェブ調査を行った。感染症によるストレスと影響の度合い、心の健康度、国や自治体に期待する対策などを問い、3464人から回答を得た。

 全般的な心の健康度では「何らかのうつ・不安を抱えている可能性がある人」は30.7%、「うつ病・不安症が疑われる人」は19.7%で、計50.4%。比較した厚生労働省の2019年国民生活基礎調査の31.5%から18.9ポイント悪化し、男性よりも女性の落ち込みが目立った。

 新型コロナに関するストレスの度合いは「かなりある」26.2%、「ややある」41.6%、「どちらでもない」9.8%。具体的な内容は「家族が感染する不安」71.8%、「自分が感染する不安」71.6%、「以前ほど外出できなくなった」52.6%、「友人や遠方の家族と交流が減った」52.2%などだった。

 いずれの項目も女性の方がストレスを訴える割合が高く、福島市で記者会見した福島医大災害こころの医学講座の前田正治主任教授は「女性は仕事や家事で複数の役割を担うことが多く、生活全般に影響を受けるため」と分析した。近所付き合いが制限されたり、女性に非正規雇用の割合が高かったりすることも要因という。

 連合福島の今野泰会長は「貴重なデータが得られた。テレワークの導入推進や家庭内での女性の負担軽減など、コロナ禍に対応したさまざまな対策を検討、提言していく」と述べた。