ドローン活用、熱感知でクマ探し 矢吹、被害未然防止へ

 
ドローンが撮影した映像からクマを探す職員ら

 クマの冬眠の時期を前に、矢吹町ではフンや足跡など、クマが出没した痕跡が多く見つかっている。住民が被害に遭う前に対策を打とうと、同町産業振興課は無人航空機(ドローン)を使用してクマの居場所を探す取り組みをしている。

 同課によると、11月ごろから、同町の長峰地区や根宿地区など、人の多く住む地域でもクマの痕跡が見つかっているという。未収穫の野菜がある土地や、干し柿を庭先に干している家庭に痕跡が多く、クマによる被害が発生するのではないかと危惧する。

 「クマの居場所を突き止めることで、被害を未然に防止できるのでは」と、同課の斎藤常和副課長はドローンでのクマの居場所特定に期待する。同町は今月上旬から自動車販売業TMRと提携し、ドローンの熱感知機能を利用してクマの居場所を突き止める取り組みを実験的に開始した。

 クマがいると想定されるエリアをドローンが自動で飛行し、ドローンのカメラが温度を感知して、クマを見つけ出す。14日時点では、まだクマの確認には至っていない。

 同課の小山将史さんは「今年人里に下りてきたクマが、来年再び降りてくる可能性もある。クマを近づけさせないように一人一人ができることをやってほしい」とクマによる被害の注意を促した。