加藤官房長官が3町視察 処理水の処分方法「適切な時機に決定」

 
吉田町長から復興拠点の説明を受ける加藤官房長官(右)=19日、大熊町役場

 加藤勝信官房長官は19日、復興状況を視察するため浪江、双葉、大熊3町を訪れた。大熊町で報道陣の取材に応じた加藤氏は、東京電力福島第1原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含む処理水の処分方法について「適切なタイミングで政府として責任を持って決定する」と従来通りの見解を述べるにとどめた。本県視察は就任後初めて。

 処理水を保管しているタンクは22年夏にも容量が限界となる見込みだが、政府はいまだ処分方針を示していない。加藤氏は「廃炉作業が滞ることがないようにする必要がある。(決定を)いつまでも先延ばしにはできない」とした。

 特定復興再生拠点区域(復興拠点)外の避難指示解除については「例え長い年月を有しても全ての避難指示を解除して復興・再生に取り組む決意がゆらぐことはない」との政府方針を示した。

 加藤氏は花卉(かき)栽培に取り組む浪江町のNPO法人「Jin」や双葉町のJR双葉駅、東日本大震災・原子力災害伝承館を訪れ、同町産業交流センターで開かれた福島イノベーション・コースト構想のシンポジウムにも出席した。

 大熊町役場では、吉田淳町長と会談した。