院内感染の福島西部病院に県職員派遣 福島県病床使用率3割超

 

 福島西部病院での院内感染を受け、県は新型コロナウイルス感染症対策本部の職員3人に加え、災害派遣医療チーム(DMAT)から延べ11人、福島医大の感染制御チームと民間医療機関の医師、看護師計5人を同病院に派遣、入院患者の対応や感染者の入院調整に当たっている。また20日に市に派遣された厚生労働省のクラスター対策班にも同病院への支援を求めている。

 県内の医療機関でのクラスター(感染者集団)は、福島医大会津医療センター付属病院に続き2例目。内堀雅雄知事は20日、報道陣の取材に対し「地域医療を担う病院が機能しなければ福島市、県北地域の医療に甚大な影響が出る。市と県が一体となって厳しい状況を乗り越えていかなければならない」と訴えた。

 今月に入り、県内感染者の7割弱を占める同市の状況について、内堀知事は「極端に悪化している」と指摘。宿泊療養施設への早期移行などを通じて病院の負担を緩和させていく方針を示した。

 感染者の急増に伴い、県内の19日現在の入院者(予定含む)は158人に増え、確保病床469床に占める使用率は33.7%と初めて3割を超えた。「ステージ3」(感染急増)への移行の一つの基準となる病床使用率25%を超える状態が続いており、内堀知事は「今後の感染拡大状況を見ながら、必要な病床やホテルを確保していくのが責務」と強調。ただ「他の指標が大きく変わっている訳ではない」として、県内は「ステージ2」(感染者の漸増)が続いているとの認識を示した。