若松・高齢者施設クラスター 職員や利用者9人感染、新型コロナ

福島県は21日、県内で新たに17人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。20日に陽性が判明し、会津若松市のデイサービスセンター「ラフェスタ」でクラスター(感染者集団)が発生した。
また県は、新型コロナに感染して入院していた80代女性が20日に死亡したとも発表した。入院中の患者の死亡は11人目。
ラフェスタは、会津美里町の医療法人社団平成会が運営している。県や平成会によると、14日に30代の女性職員の感染を確認。その後、女性職員と接触した職員や利用者78人を検査した。19日に職員2人、20日に施設を利用する会津若松市の70~90代の男女6人の陽性が判明し、感染者が計9人となった。ほかの70人は陰性だった。
施設は31日まで休止する。利用者は約120人、職員は18人で、県は23、24の両日で職員と利用者計36人を検査する。平成会が運営するほかの施設に接触者などは確認されていない。
6人のほか、新たに感染が確認されたのは福島市の10~70代の男女7人、川俣町の70代男性と60代女性、郡山市の20代女性、いわき市の10代女性の計11人。福島市が20日に発表した福島西部病院の患者ら5人を含めると同日、22人の陽性が判明した。
入院経ず宿泊療養施設に入所、県内初
20日に宿泊療養施設に入所した人のうち5人は直接入所した。入院を経ずに直接、宿泊療養施設に入所するのは県内で初めて。
20日現在の入院者(予定含む)は170人で、確保病床469床に占める使用率は36.2%。県内の病床の逼迫(ひっぱく)度が増す中、県は重症化リスクの低い若者を中心に医師の診断を基に直接宿泊療養施設に入所する運用を導入しており、医療現場の負担軽減のため、160室を確保している宿泊療養施設を積極的に活用していく方針だ。
県内の感染確認数は、福島市が21日に発表した2人を含め計756人となった。県によると、20日までに4人が退院、6人が宿泊療養施設を退所した。5人が重症で、12人が宿泊療養中。
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