JR浪江駅周辺「再開発」へ 浪江町、商業・交流施設など整備

 

 浪江町は、JR浪江駅周辺に商業・交流施設や新規就業者ら向け住宅などを整備する再開発事業に乗り出す。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に向け、町主導で中心市街地の再生を図り、居住人口の拡大や駅前の利便性向上につなげる。

 町が22日、町商工会で開いた説明会で事業の素案を示した。原発事故に伴う同町の避難指示は2017(平成29)年3月末に一部地域で解除され、3年以上が過ぎたが、町民帰還は鈍く、駅前のにぎわいも戻っていない。町内では企業立地が進むが、住宅不足の影響で、町外に居住する新規就業者が多いのも課題となっている。

 町は再開発を通じて課題解決を図る。中心市街地の約160ヘクタールのうち、「町の顔」に位置付ける駅周辺の約5ヘクタールを主導的に再開発し、にぎわいを創出する。

 具体的には、駅東側に新規就業者や町民向けの集合住宅、コワーキングスペースなどが入った交流施設、商業施設などを設ける。

 西側は企業誘致などを目的にした区域を設ける。駅の東西を結ぶ自由通路も整備し、線路を挟んだまちの分断を解消する。

 駅周辺を第1段階の「先導整備エリア」として整備し、第2段階以降、同エリア周辺に民間企業や自主再建によるまちづくりを推進させたい考え。

 町は今月から、地権者との用地交渉を始めた。本年度内に計画をまとめ、25年度にも一部施設を開く予定だ。