「初売り」工夫!密回避の売り場づくり 商業施設...安全最優先

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、初売りを企画する県内の百貨店やスーパーなどは、感染防止のため「3密」回避の売り場づくりに心を砕く。福袋の販売を前倒ししたり、初売り期間を延長したりする店舗もあり、混雑する例年の売り場とは違う静かな年始となりそうだ。
「例年は開店前から列ができるが、今年は来店者数が昨年の半分くらいになるのではないか」。福島市のエスパル福島の千田力(つとむ)店長(59)はこう予想する。
同店は混雑緩和を図るため、福袋の事前予約を21日まで受け付けた。来年1月2日午後以降の各店舗指定時間に引き渡し、当日の販売分を少量にする。千田店長は「書き入れ時だが、安全を最優先に考えると、やむを得ない」と話す。
人出を分散するため、初売りの期間を変更する店舗も多い。
郡山市のうすい百貨店は例年1月2、3の両日だった初売り期間を2日から4日に拡大した。また、いわき市のイオンモールいわき小名浜は今月18日から一部テナントで福袋の店頭販売を前倒して始めた。担当者は「ここまで早いのは初めて。少しでも来店客の分散につなげたい」と取り組みへの理解を求める。
会津若松市のリオン・ドールは、感染拡大による帰省客の減少を想定し、年始の営業時間を例年より短縮し、元日は午後6時まで、2日を午後7時までとする。
例年実施していた抽選会などのイベントを中止する動きも出ている。郡山市にある店の担当者は「お正月の特別感を演出することができず、盛り上がりに欠ける初売りになるかもしれない」と話し、年始の売り上げを心配した。
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