浪江にAIロボ拠点 富士コンピュータ進出へ、町と立地協定締結

 
協定書を取り交わした森社長(左)と吉田町長。森社長が手にしているのが「ふくちゃん」

 AI(人工知能)ロボット開発・製造の富士コンピュータ(兵庫県加古川市)は、浪江町の藤橋産業団地に進出する。開発した介護用AIロボットの製造拠点などを設ける。来年4月の操業開始を目指す。24日、町と立地に関する協定を結んだ。

 同社は昨年、南相馬市の福島ロボットテストフィールドの研究棟に入居し、介護用AIロボットの研究開発を進めてきた。

 拠点で製造するのは、AIによる会話機能を備えたコミュニケーションロボット「ふくちゃん」。約1万語の言語認識能力があり、人間らしい会話で高齢者の認知症予防や運動機能向上を促進。見守り機能もある。高さは約40センチ、重さ約4キロ。

 同社によると、産業団地の区画約5500平方メートルにある旧・浪江日本ブレーキの事務所を改修して利用。来年1月に着工、同4月の操業に合わせ、ロボットの販売を始める。通信販売事業の物流センターも設ける。総工費は約9千万円。地元を含め来年度に6人、5年後に15人、10年後に20人を雇用する予定。

 工場立地基本協定の締結式は町役場で行われ、森和明社長と吉田数博町長が協定書を取り交わした。森社長は「戦時中に父親がお世話になった福島県に恩返ししたい。皆さんの力を借りて、浪江から世界に羽ばたきたい」と意欲を述べた。