「楽器水没」乗り越え...堂々の演奏! 相馬子どもオーケストラ

 
息の合った演奏を披露する子どもたち

 南米発の情操教育プログラム「エル・システマ」を通じて音楽を学んだ児童、生徒が成果を発表する「子ども音楽祭」が27日、相馬市民会館で開かれた。ステージでは、同プログラムで学ぶ「相馬子どもオーケストラ」の子どもたちが堂々とした演奏を披露し、聴衆を魅了した。

 エル・システマはベネズエラで始まった音楽教育の手法で、国内では東日本大震災を機に同プログラムを実践する団体「エル・システマジャパン」(東京都)が2012(平成24)年に発足した。同団体は、相馬の子どもたちに「生きる力」を培ってもらおうと、市内で無料の音楽教育を行っている。

 相馬子どもオーケストラを巡っては、昨年10月の水害で楽器が水没する被害を受けた。国内外から寄せられた善意で楽器を修繕し、今年3月に災害を乗り越えた音楽祭を開く予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期になっていた。

 今回は、感染防止策を十分に講じた上での開催で、オーケストラのメンバー約80人がモーツァルトやバッハなどの組曲、協奏曲で会場を沸かせた。合唱の「相馬子どもコーラス」の出演は見送られた。