学法福島、最後まで諦めず 全国高校ラグビー、主将ら粘り強く

 
試合終了後、対戦相手と握手する学法福島の主将渡辺(右)

 第100回全国高校ラグビー大会は27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕した。1回戦15試合が行われ、本県代表で6年ぶり2度目の出場の学法福島は尾道(広島)に12―64で敗れ、2回戦進出はならなかった。

 劣勢に追い込まれてもフィフティーンのトライを狙う気持ちは切れなかった。尾道との1回戦に臨んだ本県代表の学法福島は、試合終盤に主将の渡辺辰徳(3年)が意地の2トライ目を奪うなど最後まで戦う姿勢を見せ続け、聖地に歴史を刻んだ。

 ラグビー経験者、未経験者がともに培ったチームとしての一体感が、粘り強い戦いに結び付いた。

 今年の3年生15人のうち、小中学生時代からのラグビー経験者は例年より多い7人。渡辺をはじめとする未経験者8人は「自分たちが頑張らないと」と、1年次から経験者に負けじと練習に打ち込んできた。

 ひた向きに頑張る渡辺らの姿に経験者も触発され、チームの結束につながった。田中瑞己監督の渡辺らへの信頼も厚く新チームが始動する際「誰よりも頑張ってきた部員」として渡辺を主将、同じく未経験者だった高橋凌平、千葉祐人(各3年)を副主将に指名した。

 「認められ始めると次第に何でも言い合えるようになった。負けてても前を向けたのは、そんな関係だったから」。渡辺は敗戦にもチームの成長に胸を張った。

 保護者はオンライン

 新型コロナウイルス感染症の影響で大会は無観客での開催となり、保護者はオンラインで選手の雄姿を見届けた。遠征には渡辺の父晋也さん(51)が同行。テレビ電話を使い、入場や試合後の選手の様子などをほかの保護者に届けた。

 晋也さんは「選手たちはよく頑張っていた。最高の試合だった」と選手たちをねぎらった。