コロナ収束祈り...心静かに「初詣」 福島県内神社、対策を徹底

 
間隔を空けるなど感染対策をしながら無病息災などを祈る参拝客=1日、福島稲荷神社

 新年を迎えた1日、県内の神社では、初詣の参拝客らが感染症対策をしながら、心静かに新型コロナウイルス感染症の収束や無病息災などを願った。

 双葉町の初発(しょはつ)神社には、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10度目の新年を迎え初めて、初詣の参拝客が訪れた。

 同町では昨年3月、一部の避難指示の先行解除と、帰還困難区域のうち再び人が住めるように整備する特定復興再生拠点区域(復興拠点)全域への立ち入り規制が緩和された。これを受け同11月、拠点内にある同神社に神体が戻された。

 初発神社で10年ぶりの祈祷(きとう)を行った高倉洋尚宮司(58)は「懐かしい顔に来てもらえるとうれしく、心が和む。人の声がするのもいい」と目を細めた。

 家族4人で参拝した同町のふたばプロジェクト職員、女性(38)は「やっと家族で来ることができた。みんなが健康で明るい1年になれば」と祈った。

 分散参拝呼び掛け 福島稲荷神社

 福島市の福島稲荷神社では間隔を空けて列を作るよう呼び掛けたり、さい銭箱の上の「鈴緒(すずのお)」を撤去するなど、対策を徹底している。また、「密」の状態を避けるため、札などを燃やす焚(た)き上げの規模も縮小した。マスクをした参拝客らが静かに手を合わせたり、おみくじを引いたりする姿が見られた。

 同神社は初詣の「分散参拝」を呼び掛けており、例年のような長い列は見られていないという。

 家族で訪れた伊達市の男性(27)は「家族の健康を願った。コロナが落ち着いて、日常が元通りになればうれしい」と願った。