学法石川、PK戦で『涙』 全国高校サッカー、後輩託す初勝利

 
PK戦で敗れ、肩を落とす学法石川イレブン=さいたま市・NACK5スタジアム大宮

 さいたま市のNACK5スタジアム大宮で2日に行われた第99回全国高校サッカー選手権2回戦。本県代表で初出場の学法石川は創成館(長崎)との初戦をPK戦の末に落とした。創部25年で初めて立った選手権のピッチで、初勝利にはわずかに届かなかった。

 夢の舞台はまぶしく、そして残酷だった。初出場校同士の対決は1―1のまま80分間では決着がつかず、PK戦に突入。学法石川5人目のキッカーのシュートが相手GKに阻まれると、勝利はこぼれ落ちた。

 「全国で勝つことがこのチームの目標」と誓い、イレブンをけん引してきた主将の大津平嗣(3年)は「自分たちの形を少しは出せて通用した。3年間必死にやってきたことが実った」と悔しさをかみしめながら前を向いた。

 新型コロナウイルスの影響で全国高校総体(インターハイ)が中止となり、部員たちにとって選手権だけが全国を目指すことができるたった一つの大会だった。その大会で県大会6連覇中の王者尚志や宿敵聖光学院を倒して全国出場を勝ち取り、敗れはしたが憧れの舞台での戦いという新たな一歩を刻んだ。

 「この悔しい思いを忘れずに来年、またここに戻って初勝利をものにしてほしい」。大津はそう後輩たちに託した。