福島大・卒業式は「オンライン」 学生への誹謗中傷の防止啓発

 

 福島大は6日、3月25日に予定している卒業式(学位記授与式)を各学類代表1人ずつなど限られた人のみが出席する形式で行うと発表した。昨年12月、福大生らの新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したことを受けた措置。出席できない卒業生らのため、当日の様子をユーチューブでライブ配信する。

 同大の卒業式は例年、約千人の卒業生らが出席して行われてきたが、昨年は感染拡大の影響で中止とした経緯があった。今年は感染拡大を防ぎながら、卒業生を送り出す方策として出席者限定で開催することを決めた。

 三浦浩喜学長は、6日の大学の定例記者会見で「学生には大変申し訳ないが苦渋の決断だ」と語った。

 三浦学長はまた、福大生のクラスターの発生について謝罪した上で、「ほとんどの学生は大学の指示に従い、当たり前の学生生活を送ることを我慢している。福島大学の学生だからという理由で誹謗(ひぼう)中傷することのないようお願いする」と訴えた。

 福大生が会員制交流サイト(SNS)で中傷を受けたり、アルバイト先から「当分来ないでもらいたい」と告げられたりしたケースを確認しているという。

 一方、16、17の両日に大学で行われる予定の大学入学共通テストについては、入試会場への学生の出入りは制限しているなどとして「受験生は安心して来てほしい」と呼び掛けた。