「推移を見ながら判断」バス会社、乗客減少を懸念 緊急事態宣言

 
1都3県を対象に緊急事態宣言が発令され、県内企業もその影響を危惧する=JR福島駅前の高速バス乗り場

 1都3県を対象に再び発令された政府の緊急事態宣言。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、首都圏に事業を展開する県内企業も今後の対応に向けて、感染動向を注視する。

 「できれば運行を維持したいが、(宣言で)感染確認が減少に転じるのか、バス利用の自粛が広がるのか、分からない。推移を見ながら判断するしかない」。JR会津若松駅と東京・新宿駅を結ぶ高速バスを運行する会津乗合自動車(会津バス、会津若松市)の担当者は頭を悩ませる。

 同社は新型コロナ感染拡大を受け、既に会津若松―新宿間を減便。1日1往復していた会津若松―東京間は運休している。当面はこれまで通り運行を続け、感染拡大やバス利用の状況を踏まえ、見直しを検討するという。

 福島交通(福島市)も、既に福島―新宿駅や郡山―新越谷駅を減便。いわき―東京間の高速バスを運行する新常磐交通(いわき市)は、既に予約を受けている分もあり、共同運行しているほかのバス会社2社と協議し、今後の運行を慎重に判断する。

 各社は車内の換気や消毒、ドライバーのマスク着用など感染防止対策を徹底しているが、緊急事態宣言の再発令が客足に与える影響を懸念する。

 ある担当者は、東京から本県に来る利用客が大きく減っているとし「非常に厳しい状況」と嘆く。別の担当者は「(緊急事態宣言によって)客が減るかもしれないが、発令されたのであれば仕方がない」と受け止めた。