オードリー・タンさん「悲しみ克服できる」福島大生と2月に対談へ

東日本大震災から3月で丸10年となるのに合わせ、台湾のデジタル担当相を務める唐鳳(オードリー・タン)さん(39)が、新しい福島をつくるヒントなどについて県内の学生たちとオンラインで対談するイベントが開かれる。唐さんは8日公開されたビデオメッセージで「福島の未来を担う世代と話ができることに感謝している。どんな悲しみも必ず克服できる。性別や年齢を問わず、皆さんと一緒に話し合いたい」と呼び掛けた。
台北市出身の唐さんは19歳の時に米シリコンバレーで起業し、35歳で大臣に就任した。新型コロナウイルスへの対応では、各販売店のマスクの在庫をリアルタイムで確認できるアプリを開発して世界から注目を集めた。自身がトランスジェンダーであることも公表している。2019年3月に来日した際、本県産のあんぽ柿を購入。そのおいしさや福島の農家の苦労などを自身の会員制交流サイト(SNS)で紹介した。
イベントを主催するのは、被災者支援を行う福島市の佐藤純子さん(47)や台湾へ留学経験のある福島大の学生で組織する「唐鳳meets福島futures実行委員会」。学生たちに刺激を与えてもらおうと佐藤さんが協力を依頼したところ、唐さんが「自分ができることは協力する」と快諾したという。
対談は2月22日、県内の中学、高校生、大学生など50人程度が参加して行われる予定。唐さんが直接参加者にメッセージを伝えるほか、事前に参加者から受け付けた質問などに答えてもらう。イベントの様子は3月11日に動画サイトユーチューブで公開する。
実行委員会の佐藤さんと福島大生3人が8日、県庁で記者会見した。学生は「対談は夢のようで今でも信じられない。対談では規範にとらわれない生き方や、多様性を尊重した考え方などを聞きたい」と語った。
2月5日まで対談参加募集
実行委は2月5日まで、対談に参加する県内在住の中学、高校生、大学生などを募集している。無料。応募多数の場合は抽選となる。実行委のホームページ(https://peraichi.com/landing_pages/view/meetsfukushima)の応募フォームから申し込むことができる。
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