透明、顔見える...教育現場に「近大マスク」 協定結ぶ川俣町に寄贈

 
近大マスク

 近畿大(大阪府)は8日までに、透明プラスチック製の飛沫(ひまつ)防止マスク「近大マスク」を開発した。包括連携協定を結ぶ川俣町に500個、川俣高に60個を寄贈した。教育現場では顔の見えるコミュニケーションが重視されるため、町は町内の幼稚園、保育園、小中学校の教職員を対象に配布し、各現場で活用が始まっている。

 近大マスクは、同大の「『オール近大』新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環で、プラスチック加工会社「モールドサポート」(大阪府)が協力。着けている人の表情が見えるよう透明で、飛沫の飛散を防ぐ立体形状になっている。軽い着け心地で息苦しさが軽減されるという。

 開発に当たり、同大理工学部で実験を行い、飛沫の飛散防止の効果が高いことを明らかにしたという。現在のところ市販はしておらず、教育現場や飲食店に配布し、使用している。

 同町の富田幼稚園は、8日の始業式に合わせて近大マスクの使用を開始。年中児担任の教諭が近大マスクを着けて読み聞かせをし、園児が教諭の顔の表情の変化を感じながら話に聞き入った。二瓶篤子園長は「マスクを有効に活用して、子どもの成長にとって不可欠な顔の見えるコミュニケーションを大切にしていきたい」と話した。