夜の外出、反射材を 2020年福島県内歩行者死亡事故、8割未着用

 
県警が昨年11月に行った反射材の実験の様子

 県内で昨年発生した夜間帯の歩行者の交通死亡事故のうち、約8割が夜光反射材を着用していなかったことが県警のまとめで分かった。県警は「事故防止には運転手が早く歩行者に気付くことが重要」と強調、着用の徹底を県警が呼び掛けている。

 県警交通企画課によると、昨年1月から12月6日までの期間に死亡した13人のうち、反射材を着用していなかったのは10人。このうち、着用していれば事故を防げたケースもあったという。「暗い中で車を運転すると、歩行者に気が付きにくく、発見が遅れる。発見が早まれば、被害を軽くすることができたのではないか」と分析する。

 県警は昨年11月、車のライトを歩行者に照らし、見え方の違いを確認する実験を行った。反射材を身に着けていた場合、車から30メートル離れた位置で人の存在が確認できたが、着けていない場合ははっきり確認できなかった。

 反射材の着用は進んでいないのが現状だ。県警が昨年12月に行った調査によると、65歳以上の高齢歩行者の反射材着用率は43.3%。6月下旬から7月上旬と、9月に行った調査よりは上昇しているが、同課は「まだまだ低い水準。さらに着用率を上げられるように周知していきたい」と話す。

 同課は「運転者だけでなく、歩行者も意識を高めることが重要。夜間に外出する際には、必ず反射材や懐中電灯を利用するなどしてほしい」としている。