「芸術文化」後押し21年 いわき・ギャラリー界隈、1月末閉廊

いわき市平のギャラリー界隈は1月末、21年の歴史に幕を閉じる。同ギャラリーを営む佐藤繁忠さん(76)と妻の康子さん(64)は「多くの人の支えのおかげ」と感謝を口にする。
芸術家として活動する繁忠さんは1969(昭和44)年、好きな芸術作品を多くの人に見てもらおうと市内に喫茶ギャラリーを開いた。それ以降、名前を変えながらギャラリーの運営を続け、ギャラリー界隈に改名し、99年4月に現在の場所に移転した。
ギャラリーを運営しながら、同市の芸術文化振興に関わるうちに「市民に何か恩返しができれば」との思いが強くなったという。
繁忠さんは「市民により良い作品を鑑賞できる機会を提供するという責任を感じていた」と振り返る。歴史の中では、月1~2回ほど展示会を開き、作家が魅力を伝えた。いわきの芸術文化を発信する拠点として多くの市民が足を運んできた。
2人は閉廊後も、同市の芸術活動の手助けができればと前向きに考える。繁忠さんは「次の目標に向かって前進していく」、康子さんは「場所はなくなるが、次のステージに進んでいきたい」と話す。
最後の企画展「アートバザール展」が9日、始まった。日本画や油絵、彫刻など約300点を展示している。
2人は「感謝を込めて作品を届けたい」と話している。時間は午前10時30分~午後6時。会期中無休。問い合わせは同ギャラリー(電話0246・23・8411)へ。
- 福島県内新たに25人感染確認 新型コロナ、南会津など4市3町
- 新エネ大賞最高賞に「相馬市スマートコミュニティ事業」
- 【コロナ急拡大・医療現場の今】病床逼迫 少ない人手、迫る限界
- 福島県内にも自宅療養者9人 子育てや障害理由「例外的な措置」
- 映画「約束のネバーランド」ロケ地、天鏡閣魅力発信 原作そっくり
- 赤べこや喜多方ラーメン、恵方巻きに 道の駅「喜多の郷」販売
- 「今年は家庭で豆まきを」邪気払う福豆を準備 福島稲荷神社
- 県立高、スマホの校内使用許可へ 学習利用に限定、新年度から
- 校章に「清流と大きな輪」 4月開校の川内小中学園、公募で決定
- 新設「キラリふくしま介護賞」29人受賞 若手職員の働きたたえる