新たな節分...『試行錯誤』 神社や寺、恒例の豆まき相次ぎ中止

 
如宝寺の境内に設置された豆まきの中止などを知らせる看板

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、2月2日の節分にも及んでいる。県内の神社や寺では恒例となっている「豆まき」の中止決定が相次ぐ。「3密」回避が難しいと判断したことが主な理由だ。中止を決定した神社などは小分けした「福豆」を配布したり、祈祷(きとう)した豆を申し込んだ人に送るなどアイデアを絞り、「福」を届けようとしている。

 「恒例行事だが参拝者の健康に配慮し、苦渋の決断が続いている」。福島市にある福島稲荷神社の宮司丹治正博さん(65)は初詣の対応に続く感染防止対策の難しさを明かす。予定していた「節分祭豆まき」は中止とし、神事のみ行う。代わりに節分豆まき用の「福豆」1袋を600円で頒布することとした。

 例年は境内に仮設の舞台を設置し、約150人の福男と福女や幼稚園児による豆まきが行われていた。初詣では期間を延長して分散参拝を呼び掛けた。例年とは違った形での行事が続いているが、丹治さんは「願いを込めた福豆を家庭や職場などでまいて厄をはらってほしい」と願った。

 例年、かみしも姿の年男と年女がにぎやかに豆をまく郡山市の如宝寺も豆まきの中止を決定。お札と一緒に渡していた福豆は、寺の関係者らが手作業で袋詰めしていたが、今年は安全面を考慮してあらかじめ個別に包装された豆を納入した。お札と豆は祈祷後、檀家(だんか)の役員が申し込みのあった家へ届ける予定だ。

 著名人らを特別ゲストとして招いてきた会津美里町の伊佐須美神社も豆まきをやめ、神事など一部の行事のみとした。参拝者には袋に入った福豆を手渡す予定だ。関係者は「節分は参拝者に福を授ける行事。感染防止対策を徹底するなど体制を整え、お参りする人をできる限り受け入れたい」と話した。