休業決断の飲食店も...福島県・時短要請 テークアウト頼みの綱

 
酒類を提供する飲食店では13日からの休業を知らせる紙が貼られていた=13日午後、郡山市

 県が12日に酒類を提供する飲食店などに営業時間の短縮を要請したことを受け、県内の市街地では13日、休業や営業時間の変更を知らせる店の張り紙が目立った。

 飲食店が集まる福島市の「パセオ通り」では時短営業の要請に合わせ、休業を決めた店も。「皆様に笑顔で会える日を心より楽しみにしております」という張り紙もあった。

 福島市の洋食店「グリルすずらん」は午後10時までの営業時間を13日から午後8時までに短縮した。同時に「店の味を家庭で楽しんでもらいたい」と、昼と夜でメニューが違うテークアウトも始めた。

 オーナーの丹治真由美さん(52)は「夜は通りを歩いている人がほとんどいない。協力金が支払われることもあって、時短営業にした」と話す。

 店は昨年12月に開店したばかり。厳しい船出だが「生活に密着し、人に喜んでもらえるものを提供したいと店を始めた。今は頑張るしかない」と前を向いた。

 いわき市平の飲食店街も人通りは少なかった。復興飲食商店街「夜明け市場」の一角でイタリアンバル「ドマーニ」を経営する小堀豊さん(60)は「人がいなくなり、寂しくなった」と話し、飲食店街を見つめていた。

 2月7日まで営業時間を午後5時~同8時に短縮し、テークアウト商品の販売を続ける。小堀さんは「売り上げが回復せず苦しい状態だが、一刻も早くコロナを収束するために協力したい」と話した。

 郡山飲食業組合の例会委員長で、JR郡山駅前の居酒屋「安兵衛」を経営する早川健児さん(44)は「生産者とのつながりもあり、店を休むわけにはいかない。なんとか乗り切って店を守りたい」と厳しさをにじませた。