福島県警ヘリ不時着事故「調査継続」 運輸安全委、7人重軽傷

 

 臓器移植用の心臓を搬送していた県警ヘリコプター「あづま」が昨年2月、郡山市の田んぼに不時着し、7人が重軽傷を負った事故で、国の運輸安全委員会は21日、「1年以内に調査を終えることは困難」として調査経過を公表し、調査を継続すると明らかにした。

 同委員会によると、ヘリは飛行中にメインローター(主回転翼)ブレードとテールローター(後部回転翼)に動力を伝えるドライブシャフトが接触。操縦が困難になり、不時着した。ヘリは離陸後、約5500フィート(約1680メートル)まで上昇し、奥羽山脈を越える辺りから高度を下げて飛行。上空で強い北西風を受けたことが調査経過で明らかになった。

 今後は関係者からの意見聴取などを行い、事故原因の調査を進める。

 事故は昨年2月1日午前8時10分ごろに発生。ヘリは心臓を会津若松市から東大病院に運ぶため、福島空港に向かう途中で、乗っていた医師や操縦士らが重軽傷を負った。県警は事故原因を捜査している。運輸安全委員会設置法は、1年以内に事故調査を終えるのが困難な場合、経過を公表するよう定めている。