若松・攬勝亭「石碑」保存へ 縁ある郡山・安積国造神社に移設

郡山市の安積国造神社で保存されることになった攬勝亭の石碑=会津若松市柳原町
宅地造成の工事が進む会津三庭園の一つ「攬勝亭(らんしょうてい)」(会津若松市柳原町)にある石碑が、郡山市の安積国造神社で保存されることになった。同神社の宮司家に生まれた江戸末期の儒学者安積艮斎(ごんさい)が庭園の記録「攬勝亭記」を執筆したことが縁となり、安藤智重宮司(53)が石碑の引き取りを申し出た。25日に、移設工事が行われる。
移設されるのは、高さ約345センチの細長い形状の石碑。表面には、攬勝亭をたたえる文言が彫り込まれている。
市民有志でつくる「攬勝亭を守る会」の顧問で、庭園に関する文献などを調査していた安藤宮司が「保存して、攬勝亭の存在を伝えていきたい」と宅地造成を進める仙台市の不動産会社に申し出ていた。移転後は、安積国造神社にある艮斎の銅像近くに設置される予定。
攬勝亭には、複数の石造物がある。会津藩主松平容保(かたもり)の歌碑と、会津で2番目に古いとされる1734(享保19)年の句碑の2点に関しては、宅地の造成で整備される公園に保存できるよう、会津若松市教委が不動産会社と調整を進めている。このほか、守る会は地元の歴史などを記す明治時代の石碑など4点程度を移設して保存したいとしている。
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