廃炉創造ロボコン、福島高専が初の最優秀賞 アームとブラシ搭載

 
福島高専が製作したロボット「メヒカリ」がデブリに見立てた物体を回収する様子

 全国の高専生が廃炉ロボットの技術を競う「第5回廃炉創造ロボコン」が24日、オンラインで開かれ、いわき市の福島高専が初めて最優秀賞の文部科学大臣賞に輝いた。

 全国の高専13校14チームが出場した。東京電力福島第1原発事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)を原子炉圧力容器を支える台座の下部から取り出す、との想定で行われた。各チームがロボットの工夫点や、デブリに見立てたものなどを回収する様子を10分以内の動画にして提出し、審査を受けた。

 福島高専のロボット「メヒカリ」は長さ約1メートル、幅約16センチの長方形の親機にデブリ回収用の子機を搭載。遠隔で位置や傾きなどが把握できるシステムを採用して円滑な動きを実現したほか、子機のアームと回転するブラシを使い分けてデブリに見立てた物体を回収。約2分間で作業を完了させた点などが評価された。

 同高専チームは鳥羽広葉さん(機械システム工学科4年)、武田匠さん(同)、冨樫優太さん(電気電子システム工学科4年)の3人がロボットとプログラムを作った。リーダーの鳥羽さんは「昨年は3位だったので、最優秀賞を取れてうれしい。操作性を改良して受賞につながった」と喜びを語った。

 大会は、日本原子力研究開発機構と廃止措置人材育成高専等連携協議会の主催。福島第1原発の廃炉を担う人材育成に向け、2016(平成28)年度から開かれている。今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンラインで行われた。