オリーブの種思い託す 5月に宇宙へ、楢葉の小学校で出発式

 

 ギリシャ産のオリーブの種を宇宙に打ち上げ、帰還後に楢葉町で育てる計画で、同町の楢葉南、楢葉北両小の児童が25日、打ち上げに携わる一般財団法人ワンアース(茨城県)に種を託した。種は5月に宇宙へ出発する。

 種は、東京五輪・パラリンピックを巡り町が昨年9月にギリシャの「復興『ありがとう』ホストタウン」に選ばれた縁で、同国から譲り受けた在来種。両校の児童が町から種を預かり、五輪の歴史など学びに活用してきた。

 両校の校舎で宇宙への出発式が行われ、児童が手作りの封筒に入れた種をワンアースの長谷川洋一代表理事に手渡した。3年の児童は「無事に戻ってきてほしい。町に植えてみんなで育てるのが楽しみ」と話した。

 宇宙への打ち上げは、東日本大震災から10年の節目に国際宇宙ステーション(ISS)から被災地の復興の姿を伝えるワンアースの事業「東北復興宇宙ミッション」として実現する。種は1カ月ほど宇宙にとどまった後、7月に町に帰還する予定。町は聖火リレーのコースなどに植樹する方針で、町と東京五輪の深い関わりを後世に伝えるシンボルツリーとして育てる。