福島県内高齢者「虐待」減少 19年度280件、早期発見・通報を

 

 家族や親族など養護者から受けた県内高齢者の2019年度の虐待件数が280件に上り、過去2番目に多かった。ただ、過去最多だった前年度からは55件減少した。県は「虐待件数の減少は良い傾向」と評価し、減少の要因の分析を進めている。

 県が27日、発表した。相談・通報件数も過去2番目となる468件だった。県は、相談や通報は高齢者に対する虐待の早期発見につながるとして「ささいなことでも通報してほしい」と呼び掛ける。

 虐待の内訳は暴力行為や身体拘束など身体的虐待が177件と最多で、暴言など心理的虐待118件、介護などの放棄59件、着服や窃盗など経済的虐待50件、性的虐待2件と続いた。

 虐待された高齢者の年齢は80~84歳が63人、85~89歳が67人と80代で目立った。虐待者は息子が126人と最多で、配偶者(夫)63人、娘49人の順。

 虐待を受けた高齢者の家族形態は未婚の子と同居が94人に上り、夫婦のみ世帯、子夫婦と同居が52人だった。虐待についての相談・通報者は介護支援専門員140人、警察が102人。

 また、介護施設での虐待件数についても発表。件数は前年度から1件増えて6件。相談・通報件数は10件増の22件だった。