「信夫山福島電力」選定 木戸ダム・水力発電、24年度中発電へ

 
水力発電が計画されている木戸ダム

 県が楢葉町の木戸ダムで計画している水力発電を巡り、信夫山福島電力(福島市)を代表とするグループが公募による最優秀事業提案者に選ばれ、発電を担う見通しとなった。県が2021年度に同グループと契約を締結し、24年度中の発電開始を目指す。

 同グループが発電設備や送電線の整備、運転を担当し、東北電力に売電する。売電で得た利益の一部は県に還元し、県が負担している年間約5000万円のダムの維持管理費に充てる。

 県によると、最大出力は1000~2000キロワットを想定している。

 県管理ダムの大半は東北電力や同社の関連会社などが発電に使っているが、木戸ダムは売電単価や送電線までの距離が壁となり、事業化していなかった。しかし、東京電力福島第1原発事故後に導入された電力の固定価格買い取り制度(FIT)で契約期間の最長20年は採算が見込めることになり、県が事業化の在り方を検討してきた。

 契約期間の終了後は県が施設の無償譲渡を受け、発電を継続する見通し。