産総研が「線量計」開発 端末で確認・分析、被ばく低減へ期待

産総研が開発した線量計
産業技術総合研究所は27日、長時間電池交換が不要で、放射線量の推移を本体やスマートフォンなどで直接確認できる線量計を開発したと発表した。被ばく線量の詳細な分析が可能となり、帰還困難区域への帰還準備や、原子炉の解体作業などで有効な被ばく低減対策につながることが期待できるという。
産総研が2012(平成24)年に開発した低消費電力線量計の技術を高度化し、IoT(モノのインターネット)の技術と組み合わせた。
従来の線量計には表示機能がなかったが、本体の画面やスマートフォンなどの端末に、1分ごとや1時間ごとの線量を常時表示する機能を持たせた。
駆動時間も延ばし、電池1個で連続で2年以上、放射線管理区域内で作業する場合は約10年間、電池交換せずに使用できるようにした。
また、1000個以上の線量計のデータを収集できるシステムも開発。放射線管理区域内などで多数の線量計を使用する場合などに、いつどこで誰がどの程度被ばくしているかの情報をほぼリアルタイムで把握できるようにした。
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