タンク満杯「22年秋以降に」 東電試算、第1原発敷地の処理水

 

 東京電力の小野明福島第1廃炉推進カンパニー最高責任者は28日の記者会見で、福島第1原発で発生する放射性物質トリチウムを含む処理水の保管タンクについて、容量が限界になる時期が当初想定の2022年夏から秋以降になるとの見通しを示した。第1原発で発生する汚染水の量の減少を踏まえた見解で、小野氏は「具体的な期限は精査中だが(22年の)夏より後ろになるのは間違いない」と述べた。

 20年に第1原発で発生した汚染水は1日当たり平均約140トンで、廃炉工程表「中長期ロードマップ」で掲げた同150トン以下の目標を達成したとも正式に発表。東電は、汚染水の発生量を1日当たり平均約150トンでタンクの保管容量を試算しており、下回った分だけ期限は延びる。東電は25年中に同100トン以下まで抑制する方針だ。

 政府は、タンクの容量が22年夏にも限界に達し、放出の準備に2年程度かかることを前提に処分方法の決定時期を検討。逆算すれば昨夏ごろが決定期限とみられていたが、漁業者を中心に反発が強く、政府はいまだに方針を示していない。