郡山・サクタ工業、台風教訓に「新社屋」 水害対策を取り入れ

 
さまざまな水害対策を取り入れた新社屋と工場

 東日本台風(台風19号)で被災した配電盤設計・製作のサクタ工業(郡山市)は、さまざまな水害対策を取り入れ建て替えた新社屋で業務を始めた。また起こり得る水害への不安から社屋の移転が検討されたこともあったが、佐川伸雄社長(43)は「社員全員と一緒に、この場所で再開していきたいという思いが一番にあった」と話す。

 1973(昭和48)年創業の同社は、水害に備えて元々、社屋の基礎を50センチほど高くしていた。しかし、2019年の台風では想定を上回る水量によって社屋も工場も1.5メートルほど浸水した。以来、被害が小さかった一角で営業を続けてきた。

 同社がある郡山中央工業団地では大半の企業が浸水被害を受けた。団地外への移転が検討の俎上(そじょう)に載ったこともあったが、「会社の近くに住んでいる社員も多く、環境が変わることで辞めざるを得ない人もいるかもしれない。全員が一緒に来てくれないのは嫌だった」という。

 敷地内に建てた新社屋には、台風被害を教訓にした水害対策を取り入れた。工場内に高さ3メートル弱の中2階を設け、台風接近時に、商品や主要な機器を移動させられるようにした。総務や営業、設計、検査といった管理部門は、社屋2階のワンフロアに集約し、部署間の連携も取りやすくした。

 佐川社長は「社員のアイデアを随所に反映した社屋で、気持ち新たに一層努力を重ね、お客さまの役に立つよう業務に励んでいく」と前を向く。

 「太陽光発電とセット販売を」

 ソーラーポストの尾形芳孝社長は28日、「脱炭素の時代で太陽光発電と蓄電池をセットで販売したい」と述べた。尾形翔平取締役営業担当、本店営業部の尾形幸信さんが同席した。