ズワイガニ1匹丸ごと 期間限定で新メニュー、相馬の食堂

 
新メニューとして販売を開始した「本ズワイガニ御膳」

 相馬で捕れる冬の味覚「ズワイガニ」を多くの人に味わってもらおうと、相馬市尾浜の食堂「浜の台所 くぁせっと」はカニを生かした新メニューを考案、水揚げ開始に伴い27日から期間限定で販売している。代表の管野貴拓さん(44)は「震災前に相馬の名物として親しまれてきた。多くの人に浜の魅力を感じてほしい」と話す。

 店近隣の旅館みなとやでも働く管野さん。震災前はズワイガニの水揚げ量も多く、松川浦の多くの旅館がカニを使った食事を提供していた。

 しかし、震災後は試験操業となり、カニが捕れる量も少なくなったことで扱う店は減少した。昨年10月に開場した復興市民市場「浜の駅 松川浦」内に同食堂を開店したことを機に、「相馬の冬の名物をどうしても提供したい」とメニュー考案を決めた。

 メニュー名は「本ズワイガニ御膳」(3500円)。松川浦漁港に上がったカニを生きたままいけすで保存し、注文が入り次第調理する新鮮さが売りだ。1匹丸ごと使用し、カニ足の刺し身やカニ鍋、カニみその甲羅焼きを用意。刺し身は鍋でしゃぶしゃぶにもでき、シメで卵を使い雑炊にして味わえる。

 ズワイガニの漁期は3月末まで。漁の日程により店に並ばない場合もある。

 管野さんは「漁が続く限り提供を続けたい。遠方から来る際は問い合わせをしてほしい」と話す。

 問い合わせは同店(電話080・8015・6417)へ。