地域再生大賞2部門で福島県の2団体受賞 課題解決やコロナ対応

 

 地域活性化に成果を上げた団体を、地方新聞46紙と共同通信が表彰する「第11回地域再生大賞―コロナ禍を越えて」の各賞50団体が30日、決まった。大賞(副賞100万円)に、市民や企業から募った資金を子育てやまちづくりなど広い分野の地域活動に配分する「佐賀未来創造基金」(佐賀市)が輝いた。本県からはBOOT(ブット、西会津町)がブロック賞、優秀賞に会津コンピュータサイエンス研究所(会津若松市)が輝いた。

 行政や企業と協働、各市民活動に寄り添う支援で地域課題の解決に貢献。新型コロナウイルス対応に当たる医療従事者らへの迅速な助成も評価された。

 古民家改装し新たな交流(BOOT)

 ブロック賞に選ばれたBOOTは2017(平成29)年に設立された。西会津国際芸術村を中心に、アートやデザインの力で交流人口の増加と地域再生に取り組む。

 国内外のアーティストや創造性豊かな人材を集め、作品展示や企画を定期的に開催。町内の野沢地区や奥川地区では古民家を改装した宿泊施設やギャラリーなどを手掛け、町に新たな人の流れを生み出した。

 町の移住定住相談の窓口も担う。これまでに約60人の移住を手掛けたほか「お試し移住住宅」の運営なども行っている。

 AIが観光地の「密」判定(会津コンピュータサイエンス研究所)

 優秀賞に輝いた会津コンピュータサイエンス研究所は、人工知能(AI)が3Dカメラの映像を分析し、「密」になっているかどうかを判断する装置を開発した。同市の鶴ケ城や温泉旅館で新型コロナウイルス対策に活用されている。

 同社は会津大1期生の久田雅之さん(46)が2019(平成31)年に設立。AIを活用した技術開発に取り組んでいる。この装置は、コロナ禍で苦しむ観光業の支援策を考える市の会議で、旅館関係者の意見を聞いたことをきっかけに開発したという。