2000人以上に職員ら文書 いわき公選法違反、予定者へ投票依頼

 

 昨年のいわき市議選に絡み、市職員2人が公職選挙法違反(事前運動、法定外文書頒布)の罪で罰金の略式命令を受けた事件で、職員らが少なくとも2000人以上の有権者に支持政党の立候補予定者への投票を依頼する文書を送付していたことが1日、関係者への取材で分かった。福島区検は2000件余りのうち裏付けが取れた送付件数を基に略式起訴したとみられる。関係者によると、職員らは名簿を使って組織的に文書を送付していたとみられる。

 市や関係者らによると、本庁と出先機関に勤務する40代の男性職員2人らは、市議選告示日(昨年9月6日)以前の昨年8月27、28の両日、市選挙管理委員会に届けていない法定外文書を、名簿に記載されていた有権者に送った。職員らが使用した関係団体名簿には、現役やOBの市職員らの送付先が記載されていたという。略式命令を受けた市職員2人は、市の聞き取りに「ご迷惑をお掛けした」などと話しているという。

 市職員らが支持していた政党候補者は市議選で当選。この市議は福島民友新聞社の取材に対し、「関係者が調べられたことは知っていた。私から話せることはない」と話している。関係する団体は、福島民友新聞社の取材に「コメントを差し控える」とした。