作品づくり思い語る 和合亮一さんと佐藤巖太郎さん、若松で特別講座

 
作品づくりへの思いを語り合う和合さん(左)と佐藤さん

 県立博物館は1月31日、会津若松市の同館で特別講座「詩人のいる博物館」を開いた。福島市の詩人和合亮一さんと同市出身の小説家佐藤巖太郎さんが対談し、作品づくりへの思いを語り合った。

 和合さんが講師を務める全3回の特別講座「詩人のいる博物館」の2回目。戦国時代の会津が舞台の歴史小説「会津執権の栄誉」が直木賞候補作になった佐藤さんをゲストに迎えた。

 佐藤さんは歴史小説を書いている理由を聞かれ「現代ものだと(物語の)設定、展開を一から作らなければならないが、歴史小説は設定を作りやすく、私にとって楽だった」と説明した。「人の心が動くと行動が変わる。それに合う形でファクト(事実)がはまると『書けるかもしれない』と思う」とも語った。

 和合さんは震災10年に合わせて本を出版するため、1月1日から同11日まで朝4時に起き、詩を書いたことを明かした。「毎朝詩を書くのを自分に約束した。思い出すことをごまかさずに書く」と説明。「震災から10年たった今、語る場も失われている気がするが、語ることが歴史をつくる」と出版への思いを語った。