養鶏業者「不安ある」 郡山で鳥インフル、注意喚起看板を設置

郡山市で先月末見つかったオオハクチョウ1羽の死骸から、A型鳥インフルエンザの陽性反応が出たことを受け、オオハクチョウの死骸が発見された場所の近くには3日午後、鳥に近づいたり、餌をやったりしないよう注意を呼び掛ける看板が設置された。
オオハクチョウの死骸は1月29日に地域住民によって発見され、市に報告された。死骸を見つけたという男性(72)は「例年、ここに来るハクチョウは50羽ぐらいだったが、今年は100羽ぐらい来ていた」と話す。
市によると、オオハクチョウの死骸が見つかった周辺では、水が張られた田んぼに多くのハクチョウが飛来していた。近所の女性(79)は「冬になるとハクチョウを見に来る家族連れも多い場所。看板を見て驚いた」と話した。
発見場所から半径10キロ圏内は3日、ほかにも鳥の死骸がないかどうかを確認する監視重点区域に指定された。半径3~10キロ圏内には養鶏場が複数あり、市は該当する施設などに消毒用の資材を配布する予定だ。
市内で養鶏場を経営する男性(60)は「今年は全国的に鳥インフルエンザが多くて心配していた」とし「定期的に消石灰をまいて消毒するなど対策を講じてきたが、不安はある」。今後は、鶏舎に野鳥やネズミが侵入しないよう巡回を強化する考えだ。
県は4日、市内で周辺自治体や農業団体などを交えた連絡会議を開き、発生状況や対応などを決める方針。
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