福島県沖「試験操業」水揚げ量最多 3漁協、20年・4532トン

 

 東京電力福島第1原発事故後、本県沖で続いている試験操業で、相馬双葉、いわき市、小名浜機船底曳網の3漁協の2020年の水揚げ量(速報値)が、試験操業開始後最多の約4532トンに上ったことが4日、県漁連への取材で分かった。

 前年に比べて26.5%の増加。原発事故後の試験操業による水揚げ量は回復傾向にあるが、事故前の10年との比較では82.5%減となった。

 県漁連によると、相馬双葉漁協が主力の沖合底引き漁船の水揚げ量拡大を図るため、昨年9月から新たな漁業復興計画に取り組んでいることなどが増加の主な要因とみられるという。

 県漁連の野崎哲会長は「増加したことは4月以降の操業の活発化の弾みになると評価できる。市場に安定供給できるようにしていきたい」と述べた。