感染者差別なくしたい 相馬・向陽中生が願い込めリボン配布

 
「コロナの差別をなくしたい」と話す生徒

 相馬市の向陽中の全校生徒約320人が、新型コロナウイルス感染者らへの偏見、差別をなくす運動「シトラスリボンプロジェクト」に賛同し、啓発活動を進めている。4日までにシトラス色のリボン約500個を作製し、市内の公共、飲食施設や学校などに配布している。

 生徒会長で3年の女子生徒(15)は「苦しんでいる人のために少しでも役立ちたい」と話す。

 プロジェクトは、愛媛県の有志が開始。特産の柑橘(かんきつ)にちなみ、シトラス色のリボンや専用ロゴを身に着け「『ただいま』『おかえり』が言い合えるまち」を目指す。三つの輪を結んだリボンがモチーフで、輪は「家庭」「地域」「職場・学校」の連携を表しているという。

 同校では元々、特別支援学級の生徒が担任教諭から紹介を受けて活動を開始。その後、生徒会長ら生徒会が学校全体で取り組むことを決め、昨年12月初めごろから全校生徒でリボン作りをしてきた。

 副会長の男子生徒(14)は、親類が新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となり、陰性だったものの「一時は周りの目が怖かった」という話を聞いていた。「差別や偏見をなくしたかった」と賛同の理由を語る。

 生徒会長、副会長の男子生徒と女子生徒(15)は1日、相馬市役所を訪れ、立谷秀清市長と福地憲司市教育長に活動への協力を呼び掛け、リボン120個を届けた。副会長の女子生徒は「差別や偏見があることを感じている。少しでも苦しむ人が少なくなってほしい」と話した。

 立谷市長は、市の新型コロナウイルスワクチン接種会場で医療関係者にリボンを配布する考えを示した。